ブラジルでは先住民族と植民の記憶をどう過ごす?
Dia dos Povos Indígenas
- 現地の日付
- 2027年4月19日
ブラジルは二〇二二年にこの日の名を変えた。二〇二二年七月八日法律第一四四〇二号が四月十九日を「Dia dos Povos Indígenas(先住民族の日)」と定め、同時に一九四三年六月二日デクレト・レイ第五五四〇号を廃止した。廃止された法令が定めていたのは「Dia do Índio」——単数形で、植民地時代の語彙をそのまま引き継いだ呼称であり、複数形の「先住諸民族」がこれに取って代わった。成立の経路も普通ではない。大統領は全部拒否の教書第二七〇号を返したが議会がこれを覆し、憲法第六十六条第五項に基づいて公布され、同日の官報号外に掲載された。ただし祝日ではない。管理・公共サービス革新省の二〇二五年十二月二十九日省令第一一四六〇号が定める二〇二六年の連邦の祝日・任意休業日一覧に四月十九日はなく、あるのは四月二十一日のチラデンテスである。同じ一覧で十一月二十日の「ズンビと黒人意識の全国デー」は国の祝日として載る。記憶のための日が二つあり、片方には休みが付き、片方には付かない。所管機関自体も改称され、現在は Fundação Nacional dos Povos Indígenas という。
このテーマは何?
日本はアイヌを先住民族と認めたが、日付は与えなかった。二〇〇八年六月六日、衆参両院は「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」を全会一致で可決し、二〇一九年のアイヌ施策推進法(平成三十一年法律第十六号)は第一条で「北海道の先住民族であるアイヌ」と明記した。それでも記念日は一つもない。他国は逆で、同じ暦の一マスを二つの名が奪い合う。合衆国の連邦法は今もコロンブス・デーと書き、サウスダコタ州法はネイティブ・アメリカンズ・デーと書き、アラバマ州は三つの名を一行に並べる。台湾は三つの記念日を法律に書いて三つとも休日にせず、ブラジルは二〇二二年に名称を改め、インドは二〇二一年に新しい日を作った。
出典と日付
日付は現地の時間帯、暦、公式発表に基づきます。推定または地域差の表示がある場合は出典を確認してください。