日本にユダヤ暦の祝日はある?
この国にはこの祝いがない
国民の祝日に関する法律(昭和二十三年法律第百七十八号)第二条は十六の祝日を列挙するが、そのうち宗教の祭日は一つもない。ユダヤ暦の日がないという以前に、いかなる宗教の日も入っていない。祭祀めいて見える二つですら世俗の言葉で定義されている。春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」、秋分の日は「祖先をうやまい、なくなつた人々をしのぶ」である。第三条は祝日を休日と定め、日曜日に当たるときはその日後で最も近い祝日でない日を休日とする。したがってユダヤ暦がこの法律に入っていないことは、ユダヤ教だけが外されたという意味ではない。この法律はそもそも宗教を扱っていないのである。日本で宗教が法的な位置を得る道は別にあり、それが宗教法人法(昭和二十六年法律第百二十六号)による法人格である。宗教の存在を認めることと休日を与えることは、最初から別の仕組みになっている。
このテーマは何?
ロシュ・ハシャナ、ヨム・キプール、過越、ハヌカー。どの国でも国の祝日にはなっていない。イスラエル以外で最大のユダヤ人共同体を抱える米国でさえそうで、連邦職員の祝日は合衆国法典第五編六一〇三条が列挙し、宗教の祭日はクリスマス一つだけである。国ごとに違うのは、祝日にしない代わりに何を用意するかだ。ニューヨーク市は公立学校をヨム・キプールに休みにし、ニュージャージー州は十四のユダヤ暦の日について生徒の欠席を必ず認めるよう学区に義務づけ、ブラジルは宗教上の戒めの日に試験を別日に受ける権利を法律で与えている。台湾、日本、中国、インド、インドネシアの法令には一日も載っていない。理由はそれぞれ異なる。
出典と日付
日付は現地の時間帯、暦、公式発表に基づきます。推定または地域差の表示がある場合は出典を確認してください。